第11回苗場山麓ジオパークフォトコンテスト審査会が2026年1月29日栄村役場かたくりホールにて、開催されました!
当日の天候は、期待を裏切らない(?)今期1位2位を争う最大級の大雪。
昨年もこの審査会を機に、2月末まで記録的な豪雪となりました。さらに、夏のツアーは3年連続の雨。昨夏などは、ダムが渇水するほど雨が降らなかったのに、ツアー当日だけピンポイントで土砂降り。一体、誰の日頃の行いが悪いのでしょうか(笑)。広報部会長である私自身の「雪男疑惑」が、いよいよ確信に変わりつつあります。
そんな吹雪の中、心温まる一幕がありました。
審査開始30分前、長野からお越しの飯塚審査員の車が到着したのですが、なんとハザードランプがついたまま雪に覆われ始めていたのです。それを見つけた役場の方々や来庁者が、「大変だ!飯塚さんに早く知らせてあげないと!」と、次から次へと飯塚さんを探し回ってくれました。雪国の厳しい寒さとは裏腹に、田舎ならではの「人の良さ」が溢れた、なんとも心温まる一日のスタートとなりました。
今回の応募総数は、なんと241点(応募者46名)。
会場の「かたくりホール」には、テーブル11台をフル稼働させて作品を並べました。
審査には部会連携の一環として、各方面から個性豊かな面々が集結しました。
ガイド部会から高橋三枝子さん、山本信子さん。商品開発部会からは、江村かおるさん。こちら3名は審査開発参加 (^^)
資源探査部会からは、もうベテラン!3回目となる月岡奈津子さんからお出でいただきました。
外の大雪が気になり過ぎて、とにかく早く終えないと長野に帰る飯塚さん、戸谷さんが心配!そんな思いが5分早めのスタートとなり、事務局の五十嵐室長がトイレに行っている隙に審査を開始してしまうという、前のめりすぎる展開に。室長、大変失礼いたしました!
また、飯塚・戸谷両先生の「一人でも多くの方に受賞してほしい」という親心により、今回は「スポンサー賞も含め、可能な限り全員違う人に贈る」という難易度の高いミッションに挑戦。結果、重複はわずか1点のみという、奇跡的なバランスで審査を終えることができました。
<審査員>敬称は略させていただきます
飯塚 英春(日本現代写真家協会所属 長野県)
戸谷 英利(日本現代写真家協会所属 長野県)
吉楽 隆志(写真有識者 新潟県)
五十嵐 誠(苗場山麓ジオパーク推進室長)
高橋(苗場山麓ジオパークガイド部会)
山本(苗場山麓ジオパークガイド部会)
江村かおる(苗場山麓ジオパーク商品開発部会)
月岡奈津子(苗場山麓ジオパーク資源探査部会)
- 審査員のみなさんから
-
■ガイド部会:山本さん
「初めての審査会で『自分で良いのか』とドキドキしていましたが、作品が並んだ瞬間、力作や見慣れた風景が芸術作品に仕上がっているのを目の当たりにして大興奮しました。ガイドとしては、もう少し写真の解説があると選びやすかったかもしれませんが、ジオパークガイドならではの目線で審査ができたことは大きな収穫です。自分が選んだ作品が受賞につながったのも、本当に嬉しかったです」■ガイド部会:高橋さん
「写真の知識がないので最初は不安でしたが、『最初の直感、自分の感性で選んでもいい』という一言で肩の力が抜けました。ガイドとして今まで培ってきたもの、見てきた景色をこの審査会に生かせたかと思うと、感無量です」■商品開発部会:江村さん
「毎日目にしている景色なのに、切り取り方一つでこんなにも素晴らしい世界に変わるなんて!写真をやっている方々は、私たちの何十倍も得をして生きている気がして、カメラマンの皆さんが羨ましくなりました。感性が研ぎ澄まされていて、私たちが普通に見ているものを何十倍も美しく見ている。私たちが気づけていない美しい世界を毎日のように見ているなんて、カメラマンの人生はなんて素敵なんだろうと痛感しました」■資源探査部会:月岡さん
「今回で3回目になりますが、長年ここに住んでいても、この審査会に来るたびに『自分たちはなんて素晴らしく恵まれた場所に住んでいるんだ』と再認識させられます。毎回驚かされる写真が多く、この地域に住んでいることが本当に誇りだと思える時間でした」■飯塚審査員
「毎回この審査会を楽しみにしています。今年も素晴らしい作品が揃い、審査には本当に苦労しました。上位入賞者に初めての方もおられ、幅広い層に受賞いただけたのは嬉しい限りです。常連さんだけでなく、新しい応募者がどんどん増えていることが、毎回の楽しみでもあります」■戸谷審査員
「全体的にレベルが非常に上がっています。参加者の皆さんは毎年、過去の自分をライバルとして、それを上回る作品を出そうと必死になっている姿が目に浮かびます。特に若い方の作品には、自分にはない感性が隠れていて、私自身のスキルアップにもなっています。本当に楽しみな審査会です」
---各部門の内訳---
「春部門」… 31点、「夏部門」… 42点、「秋部門」… 60点、「冬部門」… 30点
「動・植物部門」… 34点、「祭り・伝統部門」… 16点、「暮らし・生活部門」… 21点
「学生部門」… 7点
午後3時半、無事に審査を終えて役場を出ると、そこにはさらなる試練が。
車の上には、わずか2時間半で30センチ以上の雪。 これから2時間かけて雪道を帰らなければならない飯塚・戸谷両先生に、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。こんな悪天候の中、本当にありがとうございました。
次回も様々な皆さんの力作を審査させていただくことを心から楽しみにしております。
審査結果は以下のとおりです。(敬称は略させていただきます)
春部門 優秀賞
「遅い春」
撮影者 … 樋⼝ 正夫
撮影地 … 樽⽥
審査員から … 雪から覗く新緑と、そこに混ざる椿の「赤」が春の喜びを感じさせる作品です。雪国の厳しい冬の終わりを捉えた目の付け所が素晴らしく、あえて斜めの構図をとることで画面に動きとセンスを与えています。モノトーンの世界から生命が芽吹く瞬間を、瑞々しい感性で見事に切り取った秀作です。
秋部門 優秀賞
「茜雲」
撮影者 … 平野 悟
撮影地 … グリーンピア津南近く
審査員から … 絶妙な露出コントロールにより、色合いの深みが際立っています。放射状に伸びる茜雲、杉の木のシルエット、そして黄金色のススキ。この三層のバランスが非常に良く、秋の空気感を見事に表現しています。自然が作り出すダイナミックな造形美を、確かな技術で一枚の芸術へと昇華させた見事な作品です。
暮らし・生活部門
ニュー・グリーンピア津南賞
「春に向けて」
撮影者 … 久保⽥ 真⼀
撮影地 … 栄村
審査員から … 雪面に撒かれた灰の黒い配置が芸術的で、人の位置も完璧です。春を待ちわびる農村の風物詩であり、灰が肥料になる「エコ」な営みを捉えた記録性も評価できます。失われゆくかもしれない貴重な光景を、高い美的センスで切り取っており、雪消えを願う人々の想いが画面全体から静かに伝わってきます。
動・植物部門
出口屋賞
「春が来た」
撮影者 … 髙橋 咲江
撮影地 … R405前倉から結東の間
審査員から … 山桜と残雪の山肌を背景に、土手を這い上がってきたカモシカの躍動感を見事に捉えています。手前の緑や桜の色彩が、厳しい冬を越えた生命の力強さを強調しています。自然界の一瞬の動きを逃さない観察眼と、野生動物の息遣いまで感じさせるような臨場感溢れる描写が、審査員の心に深く響きました。
スポンサー賞
フォトコンテストの詳細

















































