今回も、長野県より飯塚英春(日本現代写真家協会所属)さんと戸谷英利(日本現代写真家協会所属)さんにお出でいただいた他、苗場山麓ジオパーク佐藤雅一室長、栄村教育委員会の南雲義文さん、ガイド部会の小島隆夫さん(津南町)、中澤謙吾さん(栄村)、写真有識者の村山文夫さんの計7名で審査が行われました。
今年度(2021年)も、新型コロナウイルス感染症による首都圏の緊急事態宣言の発令や各地方のまん延防止等重点措置の適用など、さらなる拡大を防止するため、軒並み各イベントも中止、県をまたいだ移動なども自粛する流れとなり、昨年度以上に難しい状況での開催となってしまいました。
締切直前の12月前半まで、今回ばかりは応募作品が集まらないのではないかと、非常に心配しておりましたが、そんな心配もよそに、応募締め切りには過去最高だった前回の178点を大幅に上回る274点もの作品応募があり、あまりの応募点数に驚きを隠せませんでした。
審査では、44名の方からご応募いただいた274点もの力作を一点一点丁寧に審査していただき、作品の芸術性を始め、ジオ・エコ・カルチャーを元にジオパークの学術的観点、ジオガイドとしての場所・季節の思い入れなど少し違う視点からも沢山の御意見等をいただきました。
今回も、写真をみながら被写体となった場所への思い入れや過去のエピソードトーク、失敗談など、力作ぞろいで審査自体は難航しましたが、とても楽しい審査会となりました。
<審査員>敬称は略させていただきます
飯塚英春(日本現代写真家協会所属)
戸谷英利(日本現代写真家協会所属)
佐藤雅一(苗場山麓ジオパーク推進室長)
南雲義文(栄村教育委員会)
小島隆夫(苗場山麓ジオパークガイド部会)
中澤謙吾(苗場山麓ジオパークガイド部会)
村山文夫(写真有識者)
- 審査員総評
- 今回のフォトコンテストも、各部門お一人2点までとし、非常に沢山の応募を頂き、過去最高だった前回を100点近く上回る274点もの力作が集まりました。良い作品を残そうとする、作者の思い入れも非常に強く表れていたものも多かったのですが、作り込まれた描写(意図的にモデルなどを使い場所・時代背景などがそぐわないもの)、例えるならドラマのワンシーンを切り取ったような、現在ではありえない写真も多く、写真技術・知識などが素晴らしいだけに非常に残念でした。
毎回懸念されていた応募部門への偏りですが、前回「祭り・伝統部門」が応募点数が3点と非常に少なかったわけですが、今回は20点の応募があり、同様に応募の少なかった、「暮らし・生活部門」33点、「植物・花部門」31点と、各部門とも比較的均等な応募になっておりました。
---各部門の内訳---
「春部門」… 39点、「夏部門」… 30点、「秋部門」… 57点、「冬部門」… 42点
「植物・花部門」… 31点、「祭り・伝統部門」… 20点、「暮らし・生活部門」… 33点
「学生部門」… 22点学生部門では、ほとんどの作品が小学生のタブレットでの撮影作品となり、小学生でも気軽に参加できるフォトコンテストとして定着してくれたのかと思う半面、中学生以上の参加がほとんどありませんでした。今回も夏休みを利用し、近隣高校の写真部を対象にバスツアー予定しておりましたが、コロナウイルス蔓延防止のため止む無く中止となりその影響も大きかったようです。
前回もそうですが、回を重ね第7回にもなると、過去の受賞作品と同じ季節の同じ場所で似たような写真も多く、そういった写真は、過去の受賞作品よりも、魅力あるものでなければ当然受賞できず、非常にハードルも高くなっています。特に紅葉シーズンの秋山郷を題材とした写真は多く、できれば今まで受賞していない、みなさんとは違った視点での作品や自分だけの場所・シチュエーションを探し、応募することをおすすめいたします。
次回の開催期間中には、ぜひとも同バスツアーを開催したいと願い、一日も早い終息を願っております。次回、第8回の開催に向け、いままで多数要望が出ておりました「動物部門」ですが、今回も小動物をはじめ動物を題材にした作品も多かったこともあり、今回までの「植物・花部門」から「動植物部門」へ改めることになりました。
また、「津南町長賞」や「栄村長賞」も次回は設け、津南町長・栄村長からも審査に加わっていただき、違う観点での受賞作品も期待したいと思っています。
それに関連し、今回も審査員が男性ばかりになってしまっていることもあり、次回は女性の審査員を増やし、更に違った観点からの審査を期待したいと思います。次回も様々な皆さんの力作を審査させていただくことを心から楽しみにしております。
審査結果は以下のとおりです。(敬称は略させていただきます)
審査結果は以下のとおりです。
最優秀賞
「春の宴」
撮影者 … 若狭 久男
写真説明 … 栄村歴史文化館「こらっせ」が開設される前の旧東部小学校志久見分校・校庭での花見の様子である。参加者は、ざっと百人は超えていよう。満開に咲き誇るサクラの下で、酒や肴を前に和やかに語り合い、宴を楽しんでいる様が見て取れる。人口減少に拍車がかかる昨今、今では「思い出の宴」となってしまった。
審査員から … 今回たくさんの作品の中で、ぱっと見「楽しさ」がすぐに伝わってきた。豪雪の地域だからこそ感じれる春の喜びは、雪のない地域とは違い格別なもの!それを更に昔からの地域行事で写真に収め表現している。構図も見事で申し分ないが、主題である桜が霞んでしまうほど、春の喜びや楽しさがにじみ出ており、写真を見ているこちらの感情までウキウキ気分になってしまった。春部門 優秀賞
「布岩に春」
撮影者 … 平野 悟
写真説明 … 布岩近くの大きな山桜が満開。山桜をメインにして撮影。
審査員から … 布岩近くのオオヤマザクラをここまで綺麗に撮影した写真は見たことがなく、全体がしっとりとしたなか、これ以上にないくらい美しい色が際立っている。花の色合いがうまく表現できる季節、天候、そして霧。足繁く通いようやく撮れる貴重なものだろう。秋部門 優秀賞
「秋じまい」
撮影者 … 川崎 正義
写真説明 … 漬物用大根の取込作業。(本年度で終りにしようと言っていた)
審査員から … この地域の風物詩でもありこの地域、この季節、この時間すべてが揃わないと撮れない将来的にも非常に貴重なもの。画的にも面白く「なんだろう?」と思わせ興味がわき引き寄せられるほか、よく見るとねげ上げた大根が中を舞っている決定的瞬間でもある。暮らし・生活部門
ニュー・グリーンピア津南賞
「吹雪」
撮影者 … 茂野 孝志
写真説明 … なし
審査員から … 苗場山麓ジオパークのメインでもある雪国の暮らしをモノトーン調にうまく収めている。過酷な冬の生活を動きと臨場感同時に再現し、様々なものがこの一枚に詰まっている素晴らしい作品。植物・花部門
出口屋賞
「蝶の群れ」
撮影者 …小坂 幸平
写真説明 … 1年に一度繁殖期に「シジミチョウ」でしょうか集まる場所があります。羽化して交尾と短い命です。最近除草剤など農薬を使わないところは増えているようです。
審査員から … 群れた鮮やかな蝶も背景の色もメルヘンの世界に誘うような、とにかくきれいな作品。色合いもそうだが被写体の配置も背景のボケ下限もパーフェクトに近い芸術的な作品。スポンサー賞
AMS賞
「なじょもんのひまわり」
撮影者 … 蕪木 佳子
写真説明 … 夏の津南町と言えばひまわり。夏の青空に
黄色いひまわりが映えていた。来年は世の中が落ち着いて、なじょもんだけでなく津南ひまわり畑でも見れたらいいなと願いながらシャッターを切った。
カラーサイエンスラボ賞
「夜明けの棚田」
撮影者 … 若狭久男
写真説明 … 牛ヶ窪棚田の最も美しい時期は、田植えの頃である。田に水が張られると、水面が水鏡となって空と雲を写し込み、独特の景観となる。特に、朝焼けが見られる僅かな時間、宝石のような輝きを見せる。
松屋賞
「河岸段丘花火番外編」
撮影者 … 岡村 昌幸
写真説明 … 昨年に引き続き番外編となったGEO河岸 段丘花火。河岸段丘と花火を一緒に撮りた くてこの場所を選びました。来年こそはコ ロナが終息することを祈念いたします。
わくい煎餅賞
「家族総出」
撮影者 … 丸山 一久
写真説明 … 加用集落を訪れると、田植の最盛期でした。写真を撮らせて下さいとお願いすると、今日は遠くから子供達が手伝いに来てくれて助かったとお母さんは嬉しそうでした。
栄村物産館またたび賞
「黒の貴婦人」
撮影者 … 市川 憲一
写真説明 … 栄村で暮らしていると1年中カメラを手放せない。いつどこで美しいものに出会えるかわからないからだ。この写真は自宅の庭で、ムシトリナデシコの花の蜜を吸うクロアゲハのメス。シックな黒いドレスを着た貴婦人のようだった。
フォトコンテストの詳細










































