審査の日は、毎回と言って良いほど大荒れの天気となり、記録的な少雪となっているこの年も、例年にもれず大雪となりました。
今回も、長野県より飯塚英春(日本現代写真家協会所属)さんと戸谷英利(日本現代写真家協会所属)さんにお出でいただいた他、新たにスポンサー賞に加わっていただいた京都の「AMS写真館」田代さんからも遠路はるばる足を運んでいただきました。3名の先生方に加え、苗場山麓ジオパーク佐藤雅一室長とガイド部会の小島隆夫さん(津南町)、中澤謙吾さん(栄村)そして、新潟県の写真有識者として吉楽隆志さんの計7名で審査が行われました。
審査では、38名の方からご応募いただいた168点の力作を一点一点丁寧に審査していただき、作品の芸術性を始め、ジオパークの学術的観点、ジオガイドとしての場所・季節の思い入れなど少し違う視点からも沢山の御意見等をいただきました。
今回も、写真をみながら被写体となった場所に関しての思い出話などエピソードトークで盛り上がり、力作ぞろいで難航しましたが、非常に楽しい審査会となりました。
<審査員>敬称は略させていただきます
飯塚英春(日本現代写真家協会所属)
戸谷英利(日本現代写真家協会所属)
田代功次(AMS写真館 京都)
佐藤雅一(苗場山麓ジオパーク推進室長)
小島隆夫(苗場山麓ジオパークガイド部会)
中澤謙吾(苗場山麓ジオパークガイド部会)
吉楽隆志(写真有識者 新潟県)
- 特別審査員 AMS写真館 田代様より
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非常に活気のあるフォトコンテストの審査に参加させて頂きましたことを感謝いたします。まさにジオパークという作品や地域や伝統文化・歴史など、始めてきたこの津南栄村両村町を瞬時に感じ取れるような力作ばかりで、時間を忘れて見入ってしまいました。
写真につけられたコメントなどを読むと、自然と共存してきた暮らしや文化を始め昔ながらの行事・祭りなど徐々に失われていくものも多々あるようで、その記録としても非常に貴重な写真も見受けられました。このフォトコンテストを続けていく上でこういった大切なものが、大勢の皆さんの目に触れるようになることは本当に重要なことだと感じ、このフォトコンテストのさらなる発展と継続を期待しております。
- 審査員総評
今回のフォトコンテストでは、応募規定を大幅に変え、前回までの一人3点までという縛りから、各部門お一人2点までと、非常に沢山の応募が可能となりました。その効果もあってか、過去最高の168点もの力作が集まりましたが、その反面、同じ部門に2作品しか出せないということもあり、無理やり違う部門に応募し、受賞を逃してしまった非常に残念な作品もありました。それと同様に、応募する部門の選択ミスも目立ち、適切な部門に応募していれば、満場一致で受賞という作品も有りました。写真で伝えたいもの、主題とするテーマなども踏まえ、部門選びも非常に重要になってきますので、タイトル同様じっくり考えて応募することも受賞への近道かもしれません。
全体的に、過去の受賞作品と同じ季節の同じ場所、全く同じではないものの似たような写真、そういったものも第5回ともなると、必然的に多くなってしまいますが、そういった写真は、過去の受賞作品よりも、魅力あるものでなければ当然受賞できず、非常にハードルも高くなっています。なのでできれば今まで受賞していない作品など、みなさんとは違った視点での作品や自分だけの場所・シチュエーションを探し、応募することをおすすめいたします。
そして、私達審査員が今回の審査で一番喜ばしかったこと。それは、学生部門への応募が非常に多くなっていたことです。前回から設けた「学生部門」は、認知されていなかったこともありますが、若年層のカメラ離れというものが進んでいることを象徴するかのように、わずか一名の応募となってしまいました。今回は、そんな若いカメラマンの存在を感じたのもそうですが、若い人の素晴らしい視点も感じることができました。今回、審査に参加くださったAMS写真館の田代さんも、若い人が参加するフォトコンテストは素晴らしいと非常に高く評価くださいました。次回も今回以上に学生部門が活気づく、若者がどんどん参加するようなフォトコンテストの開催を期待しています。次回も様々な皆さんの力作を審査せさせていただくことを心から楽しみにしております。
審査結果は以下のとおりです。(敬称は略させていただきます)
審査結果は以下のとおりです。
最優秀賞
「ちょうちん行列」
撮影者 … 小坂 幸平
写真説明 … 8月14日横倉のちょうちん行列です、栄村のお祭りは少子化により中止に なった集落が増え平滝や津南の白倉などが無くなり、さいとり舞など子供 中心の伝統行事が無くなるのが残念です、今の内に記録に残して置きたい とたいと思っています。長年続いた寺石のネズミ送りが無期限休止です。
審査員から … 先祖から代々引き継がれている、こういった祭りも少子化により難しくなっているのが現状で、他の地域でもどんどん姿を消しており、こういった形で残していくことも重要だが、写真技術的にも申し分ない素晴らしい作品。斜めに走ったちょうちんからは、動きが感じられ、背景の雪国ならでの家も奥行きが感じられる配置も申し分ない。春部門 優秀賞
「残雪の妖精」
撮影者 … 櫻井 勝美
写真説明 … 野々海高原の早春は、水芭蕉の花が湿原に咲き華やかさを演出します。手前に有った水芭蕉の花を大きく写し、背景の状況を入れて生育域の環境など写し込みました。
審査員から … しっとりとした落ち着いた作品の中にも、雪国ならではの誰もが嬉しい春の訪れが感じられ、どこからともなく春の喜びの唄さえも聞こえてくる、作者の気持ちがよく現れている作品。中央に配置した美しい水芭蕉に放射状に走った周りの枝木も主役を引き立ており、バックの残雪と霧が効いている。秋部門 優秀賞
「黄金色に染まる山頂湿原」
撮影者 … 比田井友香
写真説明 … 10月下旬、澄んだ空気のなか、山頂湿原が夕陽に照らされ空も含めて黄金色に染まっていく瞬間を撮影しました。苗場山山頂ヒュッテが小屋締めとなる日、私にとってもこの年の見納めとなる山頂景色でしたが、素晴らしい条件に恵まれました。
審査員から … 苗場山山頂付近の夕暮だが、晩秋の寂しさも伺え、全体が茜色に染まり、無数に広がる池塘や浅間山・佐武流山、そしてガスとすべての要素が揃ったなかなか出会えない光景をうまく一枚の写真に収めている。暮らし・生活部門
ニュー・グリーンピア津南賞
「お達者だね」
撮影者 … 下 育郎
写真説明 … 深い雪に覆われる栄村では、春から秋に 動いておくしかありません。栄村には元気 なお年寄り が たくさん居ます。高齢化率が高い村ですが、皆さん畑仕事に精を出し、 まじめに生活してい る 光 景が この 栄村では よく見られます。4枚組写真
審査員から … 4枚の組写真でこの地域の冬支度をうまく表現している。漬け菜洗いや豆落としなど昔ながらの秋の光景も徐々に目にする機会が減り、これからは貴重とも言える作品。手押し車を押して歩く姿など、今の時代背景なども収められている。植物・花部門
出口屋賞
「凛と咲く」
撮影者 …平野悟
写真説明 … 小さな滝ををバックに咲くエゾアジサイ一輪。とても清楚で可愛い。
審査員から … エゾアジサイにスポットを当てた作品で、背景としての川も背景らしい色合いと落ち着きを見せ、流れも斜め構図をうまく使い、過ぎゆく時間の一瞬を切り取ったように思える。全体が落ち着いた緑の中に映える青が本当に美しい。スポンサー賞
AMS賞
「稲作の始まり」
撮影者 … 下 育郎
写真説明 … 栄村にもようやく遅い春が訪れ 、稲作が始まります。機械で田植えを済ませるもの の、稲が 浮いてしまったり、機械が 植えられないような端は 、人力で行うしかありま せん。高齢化も加速している中、わずかな人数でこうした広い田を管理するしかあり ません 。 のどかな中にも現実が見えます。
カラーサイエンスラボ賞
「カモシカの親子」
撮影者 … 小坂 幸平
写真説明 … 津南町の萌木の里付近偶然カモシカに出会いました、近年カモシカは増え ていると聞いていますが普段単独行動ですが3匹一緒は珍しいです、 何時までも残したい自然です。
田舎工房賞
「瞬刻の彩り」
撮影者 … 若狭 久男
写真説明 … 朝早く色づき始めた野々海池に出掛けるが、あいにくの曇り空。2時間ほど待ったが晴れる気配はなく、あきらめて帰り支度をはじめた。そのとたん空の一隅が急速に明るくなり、太陽光がスポットライトとなり、湖畔の色づいた木々を照らし始めたのである。慌てて撮影を始めるが、わずか一分もしないうちに、そのドラマチックなシーンの幕は閉じてしまった。暫くの間、次の幕開けを待ってみたが、残念ながら再び開くことはなかった。
松屋賞
「わぉ!火焔型土器!」
撮影者 … 岡村 昌幸
写真説明 … つなん雪まつりでは、苗場山麓ジオパークガイドの会で出展しました。その中で好評だったのがこの「火焔型土器を持ってみよう!」という企画。レプリカとは言え初めて触れる土器に皆さん興奮気味。お嬢様方の笑顔が素敵だったのでパチリ。もちろん写真公開のOKはいただいています。
わくい煎餅賞
「紅葉の石落し」
撮影者 … 板場 孔寿
写真説明 … 何度も撮影に出かけるのですが、池が波打ってだめな時が多く、何回か行って撮った1枚で月も映ったのですが明るすぎてちょっと残念でした。
苗場酒造賞
「ミネザクラの花束」
撮影者 … 比田井 友香
写真説明 … 苗場山「祓川コース」で出逢ったミネザクラです。フレームにおさまらないほど立派に咲き誇る姿に、両手いっぱい、抱えきれないほどの花束を受け取っているかのような感覚で撮影しました。澄んだ青空、雪渓、ミネザクラの共演に立ち会えたことに感動しました。
萌木の里賞
「雪下ニンジン収穫」
撮影者 … 斎木 文雄
写真説明 … 雪深い津南の台地にもようやく春の兆しが見えてきました。畑の残雪を機械で除けてニンジンを収穫します。一冬雪の中で育てたニンジンは甘さが一層増します。
栄村物産館またたび賞
「無斑晶の露頭」
撮影者 … 山本 吉明
写真説明 … 去年撮影して虜になった中野の無斑晶、下から見ると反り返るように飛び出ているガラス質安山岩、写真で迫力を伝えたい為に色々なアングルで撮影してみた中の1枚です。
審査員特別賞
「誰も目を向けない景色」
撮影者 … 押木 啓悟
写真説明 … みんなが人気のスポットや紹介されて知っている風景を撮っていて、足元にもきれいな景色があることを忘れています。なので僕が代わりに撮りました。ぜひ見てください。
フォトコンテストの詳細
- 部 門
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- 春部門
- 夏部門
- 秋部門
- 冬部門
- 暮らし・生活部門
- 祭り・伝統部門
- 植物・花部門
- 学生部門(高校生以下)
- 苗場山麓ジオパークのジオサイトを中心とした写真で、上記のいずれかの部門を選んで投稿して下さい。作品の芸術性および苗場山麓ジオパークのテーマでもあるジオ(大地)、エコ(動植物)、カルチャー(雪国文化・歴史)などをよく表している教育学術性が審査されます。
- 賞および副賞
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- 最優秀賞(全作品の中から一点)
現金30,000円- 春部門 優秀賞(春部門の中から一点)
- 夏部門 優秀賞(夏部門の中から一点)
- 秋部門 優秀賞(秋部門の中から一点)
- 冬部門 優秀賞(冬部門の中から一点)
各10,000円分相当の商品(魚沼産コシヒカリ10kg+ジオ商品)- 暮らし・生活部門 スポンサー賞(暮らし部門の中から一点)
- 祭り・伝統部門 スポンサー賞(祭り・伝統部門の中から一点)
- 植物・花部門 スポンサー賞(植物・花部門の中から一点)
- 学生部門(高校生以下) スポンサー賞(学生部門の中から一点)
宿泊券等のスポンサー高額提供商品- この他にスポンサー賞(全作品の中から約20点を予定)
各スポンサーからの提供商品- 各受賞作品はWEB上で紹介します。また、ニュース誌や展示会の際に作品タイトルと撮影者氏名など一覧を表示します(表彰は行いません)。
- 応募する部門は、作品の意図などにより応募者の自由ですが、同じ作品を複数の部門へ応募することはできません。
- ジオ商品とは、トマトジュース・天然水・ジオ菓子・切手など選りすぐり苗場山麓ジオパーク関連グッズを事務局で選びお送りします。※商品は選べません
- スポンサー賞は、各スポンサーからの提供商品となるため内容は到着までわ
かりません。前回のスポンサー賞は次のとおりでした。ニュー・グリーンピア津南賞、かたくりの宿賞、出口屋賞、津南町観光物産館賞、さかえ倶楽部スキー場賞、津南町観光協会賞、川津屋賞、ワールドエコ賞、苗場酒造賞、萌木の里賞、栄村物産館またたび賞、栄村秋山郷観光協会賞、苗場山観光賞、好月賞、松屋賞、森宮交通賞、わくい煎餅賞、旭商事賞、田舎工房賞、苗場荘賞。
- 最優秀賞(全作品の中から一点)


































