今回も、長野県より飯塚英春(日本現代写真家協会所属)さんと戸谷英利(日本現代写真家協会所属)さんにお出でいただいた他、苗場山麓ジオパーク佐藤雅一室長、栄村教育委員会の南雲義文さん、ガイド部会の小島隆夫さん(津南町)、中澤謙吾さん(栄村)の計6名で審査が行われました。
今年度(2020年)は、新型コロナウイルス感染症による首都圏の緊急事態宣言の発令や、さらなる拡大を防止するため、軒並み各イベントも中止され、県をまたいだ移動なども自粛する流れとなり、非常に難しい状況での開催となりました。
開催中、主催側としても例年の半分も集まらないのではないかと、非常に心配しておりましたが、そんな心配もよそに、応募締め切りには過去最高の点数が集まり、本当に嬉しく思っております。
審査では、33名の方からご応募いただいた178点の力作を一点一点丁寧に審査していただき、作品の芸術性を始め、ジオパークの学術的観点、ジオガイドとしての場所・季節の思い入れなど少し違う視点からも沢山の御意見等をいただきました。
今回も、写真をみながら被写体となった場所に関しての思い出話などエピソードトークで盛り上がり、力作ぞろいで難航しましたが、非常に楽しい審査会となりました。
<審査員>敬称は略させていただきます
飯塚英春(日本現代写真家協会所属)
戸谷英利(日本現代写真家協会所属)
佐藤雅一(苗場山麓ジオパーク推進室長)
南雲義文(栄村教育委員会)
小島隆夫(苗場山麓ジオパークガイド部会)
中澤謙吾(苗場山麓ジオパークガイド部会)
- 審査員総評
- 今回のフォトコンテストも、各部門お一人2点までとし、非常に沢山の応募を頂き、過去最高の178点もの力作が集まりました。その反面、前回同様 同じ部門に2作品しか出せないということもあり、無理やり違う部門に応募し、受賞を逃してしまった非常に残念な作品もありました。また、素晴らしい作品だったにも関わらず、立入禁止場所からの撮影だったため上位入賞を逃した作品も有りました。撮影の際は、決められたルールとモラルを守って、楽しく撮影していただきたいと思います。
その他、花・植物などは、外来種が入り、苗場山麓ジオパークジオパークの観点から非常に残念な作品も見受けられましたので、この地ならではの植物などに着目して撮影すると良いかもしれません。昨年は、学生の皆さんからの応募もたくさんありましたが、今回は残念ながら「学生部門」への応募がなく、非常に残念でした。前回は夏休みを利用し、高校の写真部を対象にバスツアーでの撮影教室を開催したことも、たくさんの応募につながったことと思いますが、今回は予定していたバスツアーも、コロナウイルス蔓延防止のため止む無く中止となりその影響も大きかったようです。
前回もそうですが、回を重ね第6回にもなると、過去の受賞作品と同じ季節の同じ場所で似たような写真も多く、そういった写真は、過去の受賞作品よりも、魅力あるものでなければ当然受賞できず、非常にハードルも高くなっています。特に紅葉シーズンの秋山郷を題材とした写真は多く、できれば今まで受賞していない、みなさんとは違った視点での作品や自分だけの場所・シチュエーションを探し、応募することをおすすめいたします。
次回の開催期間中には、ぜひとも同バスツアーを開催したいと考えております。一日も早い終息を願っております。
また、今回もそうですが、「暮らし・生活部門」や「植物・花部門」、特に「祭り・伝統部門」は応募点数が3点と非常に少ないので、次回の応募では、これらの部門に応募できようや作品を撮影することも入賞への近道かもしれません。次回も様々な皆さんの力作を審査せさせていただくことを心から楽しみにしております。
審査結果は以下のとおりです。(敬称は略させていただきます)
審査結果は以下のとおりです。
春部門 優秀賞
「春が来た!」
撮影者 … 若狭 久男
写真説明 … 寒さも弱まり、サクラが咲き始めた。国道117号から信濃川越しに、満開のサクラを撮影した。背景のブナの鮮やかな緑と、手前のサクラの淡いピンク色とのコラボが美しい。画面の所々に住家が点在しアクセントとなり、里山ののどかな春景色となった。
審査員から … 山村の暮らしと春らしい季節感が爽やかに表された作品。青空と山の緑、手前の桜の配分も気持ち良く、所々に雪が残っているのも、この雪国の遅い春をうまく表現している。秋部門 優秀賞
「晩秋の里」
撮影者 … 小田切 浩一
写真説明 … 今年の夢灯は10月30日でした。道中、寒かったので苗場山頂付近は雪が。紅葉と雪の冠雪のミスマッチがとても美しくて撮影しました。
審査員から … 鮮やかな紅葉と苗場山に降り積もった雪のコントラストも非常に良く、美しい写真。晩秋の秋山郷では、珍しい光景ではないが、木々の陰影や奥行きも非常によく表現され、斜めに走った直線の山の陰がなんとも印象的。暮らし・生活部門
ニュー・グリーンピア津南賞
「巨大滑り台」
撮影者 … 下 育郎
写真説明 … 毎年恒例の栄小学校農村広場の崖に出現するジャンボ滑り台。子どもたちはお尻や胸など自分の体を使い、この滑り台を楽しむ。幾筋もつけられた滑走跡と、順番を待つ子ども。そして空の青さが大きさや楽しさを一層際立たせている。
審査員から … 雪ぐのの暮らしに出てくる「雪」は、ネガティブなものが多いが、雪を活用しこの地でなければ楽しめない「巨大滑り台」は、見ているこちらまで楽しくなってしまう。時間も忘れ何度も滑り降りた様子が、雪の溝となって現れている。植物・花部門
出口屋賞
「ワタスゲの実が付いたイワショウブ」
撮影者 …宮澤 健二
写真説明 … 風が出てきた山頂。ワタスゲの実が飛んで、イワショウブにからまっていた。8月下旬、秋の花が多い中、イワショウブの花と実が隣合っていた。
審査員から … 誰にでも見つけられる被写体ではなく、イワショウブの花と実、そしてなんと言ってもワタスゲが絡み合っている無造作の曲線美が本当に美しい。背景の緑の中に浮かぶ白の被写体。ピントといい構図といい素晴らしい作品。スポンサー賞
カラーサイエンスラボ賞
「夏に咲く」
撮影者 … 鈴木 俊昭
写真説明 … 夏の朝、湖面の畔に咲いている白い小さな花を見つける。この小さな花を主題にして湖面に映る夏空と木々、そして漂う霧を隠し味として16ミリの写角とC-PLで湖面の反射を調整しながら夏の清涼感を表現してみました。
旭商事賞
「時雨の晴れ間に」
撮影者 … 涌井 泰二
写真説明 … 秋山林道を走っていると、一瞬時雨が止んで、紅葉の滝が見えました。滝の奥には荒々しい鳥甲山の岩肌も時雨雲の間から見ることができました。
田舎工房賞
「雪解けの野々海池」
撮影者 … 市川 憲一
写真説明 … 暖冬だったためか雪が少なく、野々海池の雪解けはいつものとしより早かったような気がした。湖面に浮かぶ氷の残骸は冬の終わりを、湖畔のブナは新しい春の訪れを感じさせてくれた。
松屋賞
「落ち葉の散歩道」
撮影者 … 下 育郎
写真説明 … 天池の夢灯は今年ろうそくの点灯のみの静かなイベントだった。落ち葉が地面を覆い、置かれたろうそくが森を照らす幻想的な風景が出現した。どこからか妖精が出てきそうな夜であった。
わくい煎餅賞
「雑魚川支流の輝き」
撮影者 … 桑原 誠
写真説明 … グリーンタフの川床に下り立つ場所から、古の日本海の海底ロマンに浸りながら撮りました。流れで浸食されていないグリーンタフ(キズ跡)と綺麗な水、緑の映りこみがとても綺麗でした。
苗場酒造賞
「山頂台地のイグルーと天の川」
撮影者 … 漆崎 隆之
写真説明 … 積雪期の山頂台地は果てしのない雪原と化す。天候を読めば星空を拝めることも。氷点下10度以下、隙間風はあるがイグルーで過ごす夜は他に代えがたいものがある。
津南町観光協会賞
「雲わく」
撮影者 … 板場 孔寿
写真説明 … マウントパークより津南の台地を見た時、何がいちばん風景としてよく見えるか(私の見方ですが)朝日と雲海がいちばん美しく見えます。今回は雲をテーマにとりました。
津南町観光物産館賞
「雪下ニンジン収穫」
撮影者 … 斎木 文雄
写真説明 … 今や津南の名産品となった雪下ニンジン。この冬は雪がほとんど降らなく、雪を除ける手間が省け、例年よりも早く作業に取り掛かれました。一家総出の収穫となりました。
審査員特別賞
「風雪の証」
撮影者 …若狭 久男
写真説明 … 初めて見る人は「何?」と思う一コマだ。ブナの下枝が奇形化したもので、太さはざっと20数センチ、長さは1メートル近くある。想像だが、百年、いやそれ以上かけて長年の大雪に押され続けてできあがったものだ。せっかく見つけたので、バックにスギ人工林の樹冠を配して、自然と人工を組み合わせた不思議な世界に仕立ててみた。
フォトコンテストの詳細




































